
RFIDを活用し、作業者の負担を抑えつつ作業開始・完了時刻を正確に収集するシステムの事例です。
製品とRFIDタグを紐づけることで、製造指示別での作業実績の収集だけでなく、個体単位での
作業状況把握や工程別の作業実績/不適合状況の把握にも活用できるような構成となっています。
導入の背景・課題
従来は、指図書のバーコードを作業開始時と終了時に読み取ることで作業実績を記録していましたが、
読み取り忘れや作業後にまとめて読み取るといった運用が発生し、システム上の実績時刻と実際の
作業時間に乖離が生じていました。
→その結果、作業の着手・完了情報や進捗状況を正確に把握することが難しく、
実績データを活用した分析にも課題がありました。
本システムの特徴
■RFIDによる作業実績/不適合情報の収集
製品にRFIDタグを紐づけ、台座式の固定RFIDリーダーを用いて作業実績/不適合情報を記録。
→作業者はタグを「置く・取り外す」だけでよいため、作業負担を抑えつつ正確な作業実績/不適合
データが取得できるようになりました。
■設備操作との連動
大型機械を使用する工程ではインターロックゲートウェイ(GW)を用いて連携。
→RFIDタグがリーダーに置かれていることを条件に設備を使用可能とすることで
工程の着手と設備操作を連動させています。
■上位システムとのデータ連携
収集した作業実績データを上位システムへ連携し、生産計画や工程管理にも活用できる仕組みと
しています。
■段階的な導入・展開
役割に応じたアプリを個別で作成し、工程を絞ったスモールスタートから徐々にほかの工程へ
展開できるような構成としています。
導入効果
◆作業実績の精度向上
読み忘れや後追い登録を抑制し、実際の作業開始・完了に即した実績時刻が収集可能になりました。
◆進捗管理・実績分析の高度化
個体別で着手・完了情報を正確に把握できるようになるため、工程の進捗状況をより正確に
管理できるようになりました。
蓄積した実績データは、工程ごとの作業時間や不適合の発生状況などの分析にも活用できます。
◆個体単位で作業状況・不適合状況を把握
製品とRFIDタグを紐づけることで、製品個体ごとに作業状況や進捗の把握だけでなく、
不適合が発生した製品・工程も把握できるようになり、製品単位での状況追跡が可能になりました。
今後は個体別の工程進捗や作業実績の分析など、さらなるデータ活用にもつなげられます。
◆設備操作との連動
大型機械を使用する工程では、RFIDによる着手・完了情報と設備の使用可否を連動。
工程外での不用意な設備操作を防止し、作業手順に沿った運用を支援します。
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